宮崎アートマーケット考察

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▲Wikipedia Chiristian angelic hierarchyの記事より引用

てき‐とう〔‐タウ〕【適当】
[名・形動](スル)
[意味]程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「飴と鞭を―に与える」「毎晩の―な人参摂取量」

校訓に、『清く正しく美しく』というものがあるが、そんなことを子どもたちへ暗唱させる時間があるのならば、適当に校長先生の話を聞き流す方法を伝授した方がよっぽどましである。ジャンヌダルク然り、人間に羽が生え純白の天使になるなど誰も信じていないだろうに、慣習とは恐ろしいものである。

アーティストという人種は、私たちの想像を絶する適当さを気軽に羽織り鼻歌を鳴らしながら生きている。良い意味、悪い意味どちらも含みはするが、その代償を背負う覚悟も彼らは無意識的にしているのだろう

隔たり過ぎることが多く、誤解され続けるばかりの彼らの中にも、時として綺羅星が現れる。『羽衣・適当』を、まさに適当に羽織ったり脱いだりすることの出来る人種である。
それは今回の話だと、FAAVOにてプロジェクトを起案した河野伶奈、宮崎で生まれ育ち東京で芸術の勉強をし、現在アートを使った宮崎の街おこしを企てている女性のことになる。

■越えてはならない一線の上で踊る

今回、FAAVO宮崎を通じてみやざきアートマーケットの資金を集めている河野。

彼女自身もまた、平面作家としての活動を東京で行っていたが、制作に集中するため昨年秋に宮崎へ帰ってきた。アーティストが自身の作品制作に最も適した場所を求めて移動することはよくある話だが、

『商店街の方とのお話を通じ、“宮崎は発表の場=作品鑑賞できる場が少ない”“アーティスト同士交流する場が少ない”ということを強く感じました。地元・宮崎でも「もっと自然にアートが街に溶け込み、アーティスト同士切磋琢磨し合える環境を作りたい」という思いが、アートマーケット着想のきっかけになりました。』

と述べているように、作品も作るが、発表や交流できる場所がないならそれも作りましょうか、と言ってのけている。見た目の可愛らしさにそぐわぬ豪快さと決断力が、どうやら河野にはあるようだ。
2文のみでさっくりと説明されているが『アートが街に溶け込み、アーティストが切磋琢磨し合える環境』の確立とは本当に難しく、またこの環境が真に確立されている場というものは地球上どこにもないのではないだろうか。『なにがアートか』という不毛な論点を棚にあげた上での話ではあるが。
少なくとも宮崎にはそういった場所があまりなかったのであろう。世界中のアーティストが必ずどこかで直面する街の問題に対し、河野ら宮崎の若手アーティストはどのような結末を残すのだろうか。

■崖の上の。

アーティストとは、あらゆる事象を丹念にひろく観察したうえで、自分なりの解釈による新しい着眼点・価値観・思想を発信する者だと私は考えている。そのため、どうしても金太郎飴のように足並みをそろえた行動をとることが叶わない。甘くて美味しい金太郎飴に限らず、アーティストにとっては全感覚を使い把握できること皆が思考の対象であり、自己という存在すらもその標的となるのである。

そんな、私たちの立つ土地の崖向かいに立っている彼らである。
私たちと彼らを分かつ線はそれほどに深く遠く、暗い。

だが河野は軽々と、羽衣をまといその崖を行ったり来たりしながら、作家としてドローイングを制作し、起案者としてイベントの営業や広報、協賛集めの活動を行うのである。だが少しでも気を抜くと、即奈落落ちである。だからこそ、アーティストとして、アーティストにとって必要なことを述べ行動を起こす河野のような存在、その言葉は大変貴重なのである。世界広しと言えども、そのようなことを上手くやりきれているアーティストは簡単に数えきることができる。

ともすると、『清く正しく美しく』とは羽の生えた純白の嘘くさい天使なんかではなく、河野のようなオリジナリティとソーシャリティを併せ持った現代社会を『適当』に生きてゆくことの出来る人間のことこそを指すのかもしれない。

■清く正しく適当に!みやざきアートマーケット!

そうしてFAAVOで始まった『みやざきアートマーケット』のファンディング。
実のところ、FAAVOでのファンディングは既にSUCCESSしており、河野が提案するアーティスト主催の街づくり『みやざきアートマーケット』は予定通り今年の9月16日(日)に四季通り商店街にて開催されることとなる。

***

アートとは、誤解を招くものである。
だが、だからこそ、人が集まり、対話が生まれ、お互いがお互いの思想を理解しようとする。
使い手によって照らし出すものが千差万別な『思想のスポットライト』アート。
河野たちがアートを使って照らし出した、宮崎の街はいったいどのような様相をたたえているのだろう。

もし近くに立ち寄られた際には、アートに対して抱いていた疑問、気になっていたこと、展示されている作品に対する感想、あなたのアートへの想いのたけを全て河野にぶつけてみてはいかがだろうか。

河野はきっと、あなたの気持ちへ『適当に』応えてくれるものだと、勝手ながら期待している。

◆宮崎アートマーケット詳細
【日時】9月16日 11:00~17:00
【場所】四季通り商店街 ※雨天の場合は若草通りアーケード内を予定
【内容】アーティスト本人による、アート作品の販売
【参加アーティスト】河野伶奈 RE Carol 松下太紀
【関連イベント】
・13:00~
参加者による、幅2m×高さ3mの大作ライブペインティング

・14:00~
流木を使った子供向けワークショップ「りゅうぼくせいぶつ」
宮崎の海岸に流れ着いた流木の形からイメージを膨らませて、「りゅうぼくせいぶつ」を作ろう!君はなにに見えるかな?

◆宮崎アートマーケット開催目的
①宮崎に住む人たちに、アートが親しみやすく生活に身近であることを知ってもらう。
②宮崎で活動するアーティストに、もっと気軽に発表・販売できる場を与え、応援する。
③地域のみなさんと親睦を深め、アーティストの活動を、より発展させる。

宮崎アートマーケットを開催し、宮崎の街をこれからアートで盛り上げてゆく、
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